タイ料理は世界中で愛される料理の一つでありその特徴的な味わいは辛さ・酸味・甘さ・塩味のバランスの妙にあります。
本記事ではタイの代表的な料理や使用される食材・調味料などを詳しく解説します。タイ料理に興味がある方やタイ料理店での注文の参考にしたい方にとって役立つ情報をまとめました。
2023年にユネスコ無形文化遺産にも登録されています。また「アハーン・タイ」というタイ語で「タイの食べ物」という意味でも知られています。
- タイ料理の特徴
- 代表的なタイ料理
- 【タイ料理用語集】主な食材と調味料
- まとめ
タイ料理の特徴
タイ料理は、複雑な味の重なりと新鮮なハーブ、スパイスをふんだんに使用することが最大の特徴です。この「四味(辛・酸・甘・塩)」の調和は、単に味が混ざっているのではなく、一口の中でそれぞれの要素が順番に、あるいは同時に主張し合う芸術的な構成に基づいています。地域によって北部、東北部、中部、南部で異なる特色があり、それぞれ独自の調理法や、その土地の気候で育つ食材を活かした料理が発展してきました。
- 中部料理: チャオプラヤ川流域の肥沃な土地が育む豊富な食材と、王宮料理の流れを汲む洗練された繊細な味付けが特徴です。
- 東北部(イサーン)料理: ラオスの食文化の影響が強く、もち米を主食とし、激辛の唐辛子や発酵した魚の調味料(プラーラー)を多用する力強い味が魅力です。
- 北部料理: 山岳地帯の涼しい気候を反映し、脂分を適度に取り入れつつ、辛さは比較的控えめで塩気が効いたマイルドな料理が多く見られます。
- 南部料理: 海に囲まれた環境からシーフードが豊富で、ターメリックを多用した黄色いカレーや、目が覚めるような強烈な辛さとココナッツミルクのコクが共存しています。
伝統的なタイ料理は薬膳としての側面も持ち、使用される多くのハーブには消化促進や抗酸化作用があるため、栄養バランスも非常に優れています。「ロイタイ」(タイの味)という言葉で表現される、一度食べたら忘れられない独特の味わいが人々の心を掴んで離しません。
代表的なタイ料理
スープ料理

トムヤム(Tom、Yum)
「トム」は煮る、「ヤム」は混ぜるという意味を持つ、辛くて酸っぱいタイを代表するスープです。
世界三大スープの一つにも数えられ、エビ(クン)を使った「トムヤムクン」は、タイの食のアイコンとなっています。レモングラス、ガランガル、カフィアライムの葉の三種のハーブを煮出して香りを抽出する工程が味の決め手です。
クリアなスープで素材の味を活かす「ナムサイ」と、ココナッツミルクやエバミルク、そしてチリペースト(ナムプリックパオ)を加えた濃厚でコクのある「ナムコン」の二種類があります。
発汗作用や食欲増進効果があり、風邪の時や体調を整えたい時にも薬膳のように食べられる、まさにタイの知恵が凝縮された一品です。
トム・カー(Tom、Kha)
ココナッツミルクをベースにした、雪のように白くクリーミーなスープです。
「カー」はガランガル(タイ生姜)を意味し、このスープの香りの主役となっています。通常、鶏肉(ガイ)を入れた「トム・カー・ガイ」として親しまれています。
トムヤムよりも酸味や辛みが大幅に抑えられているため、辛いものが苦手な方や初めてタイ料理を食べる方にも非常に親しみやすい味わいです。ガランガルの清涼感のあるウッディな香り温められたココナッツミルクの甘いコク、そしてライムの酸味が絶妙に調和し、重厚ながらも後味は爽やかなのが特徴です。
麺料理
パッタイ(Pad Thai)
屋台料理として世界的な知名度を誇る、米麺の炒め物です。
1930年代のナショナリズムの高まりの中で、国民の結束を高めるための「国民食」として普及が推進された政治的背景も持ちます。エビ、豆腐、もやし、ニンニクの芽などを具材にし、タマリンドペーストでフルーティーな酸味を、パームシュガーでコクのある甘みをナンプラーで旨味を与えます。
食べる直前にライムをたっぷりと絞り、生のニラやもやし、砕いたピーナッツ、さらには粉唐辛子を自分好みに混ぜ合わせることで、一口ごとに異なる食感と香りの変化が生まれます。
バンコクの活気のある路地裏で強火の煙と共に立ち上がる香りと共に味わうのが醍醐味といえるでしょう。
カオソーイ(Khao Soi)
タイ北部チェンマイを中心とした地域の伝統的な名物麺料理です。
ミャンマーや中国雲南省からの影響を受けたと言われる、ココナッツミルクと黄色いカレーペーストを合わせた濃厚なスープが特徴です。最大の特徴は、茹でた平打ちの卵麺(バミー)の上に、さらに同じ麺を揚げたクリスピーな揚げ麺をトッピングする独特の構成にあります。
具材にはホロホロになるまでじっくり煮込まれた鶏肉や牛肉が使われ、高菜のような酸味のあるピクルス、赤玉ねぎ、ライムを添えていただきます。
カノム・ジーン(Kanom Jeen)
発酵させた米から作られる、白くて柔らかい素麺のような細麺に、様々な種類のカレーをかけて食べる料理です。
グリーンカレーや魚の出汁を効かせたナムヤーなど、地域によって多種多様なソースと共に供されます。 この料理を注文するとテーブルには山盛りの新鮮な生野菜(キャベツ、いんげん、苦瓜など)や香草、ゆで卵が並べられるのが一般的です。
これらを自分の器に好きなだけ取り、麺やカレーと複雑に混ぜ合わせながらいただくのがタイ流です。
サラダ料理
ソムタム(Som Tam)
スパイシーな青パパイヤのサラダです。青パパイヤを細切りにしトマト、ニンニク、唐辛子、ピーナッツ、ライム、ナンプラーなどで和えた料理で特に東北部(イサーン地方)の名物です。辛さと酸っぱさのバランスが絶妙です。プーやプラーラーを加えたソムタム・プーも東北地方の代表的な味です。
ラルブ(Larb)
ナンプラー・ライムジュース・新鮮なハーブで味付けされた肉サラダの一種。挽肉(豚・鶏・牛など)に香草(ミント・パクチーなど)を混ぜ魚醤やライムで味付けし炒ったもち米の粉をかけて食べます。タイ東北部とラオスの代表的な料理でもあります。
ナムトック(Nam Tok)
「滝のしずく」という意味の名前を持つミートサラダ。薄切りの牛肉や豚肉を焼き香草・唐辛子・ライム・ナンプラーなどと和えます。ラルブに似ていますが挽肉ではなく薄切り肉を使う点が異なります。
ちなみにカテゴリー的にはこの料理はサラダなのであるが、このようにメインはどう見てもお肉なのである。
ヤム(Yam)
「ヤム」は「和える」「混ぜる」という意味を持つ、タイのサラダ料理全般を指す言葉です。
茹でた春雨とシーフードを合わせた「ヤム・ウンセン」や、豪華な海鮮が躍る「ヤム・タレイ」、揚げた魚を和えた「ヤム・プラートッド」など、そのバリエーションは無限です。 ドレッシングの基本は、ライムの強い酸味、唐辛子の鋭い辛み、ナンプラーの深い塩味、そしてパームシュガーのほのかな甘みです。
炒め物・揚げ物
カオ・パッド(Khao Pad)
強火で一気にパラパラに仕上げる、タイ風のチャーハンです。エビ(クン)、カニ(プー)、チキン(ガイ)などが定番の具材で、ナンプラーと少々の砂糖でシンプルながらも深みのある味付けをします。
日本のチャーハンとの決定的な違いは、添えられたライム(マナオ)を絞ることで、一気に爽やかなタイの風味へと変貌する点にあります。
キュウリの輪切りやネギが添えられ、プリック・ナンプラー(唐辛子入りの魚醤)を数滴垂らして自分好みの塩気と辛さに調整しながら食べるのが一般的です。
ガパオことパッ・クラポー(Pad Krapow)
ホーリーバジル(クラポー)の刺激的な香りが鼻を抜ける、タイで最も人気のある一品料理の一つです。
日本では一般的に「ガパオ」として知られていますが、主役は肉ではなくバジルそのものです。 挽肉や叩いた肉を、たっぷりの唐辛子とニンニク、そして主役のクラポーと共に強火で手早く炒め上げます。
クラポー独特のミントにも似た清涼感とスパイシーな香りが、ご飯を驚くほど進ませます。カリカリに揚げ焼きにした目玉焼き(カイダオ)をトッピングし黄身を崩して辛みをまろやかにしながら食べるのが通の食べ方です。
鶏肉のカシューナッツ炒め(Kai Pad Med Mamuang)
鶏肉の柔らかな質感と、カシューナッツの香ばしくカリッとした食感が絶妙なコントラストを生む炒め物です。オイスターソースとチリペーストをベースにした甘辛い味付けは、日本人にも非常に親しみやすく、タイ料理の辛さに疲れた時の救世主としても人気があります。ピーマンや玉ねぎ、乾燥唐辛子の彩りも美しく、カシューナッツの脂分がソースにコクを与え、完成度の高い一皿となっています。
トッド・ムン(Tod Mun)
魚や肉のすり身に、独自のスパイシーなペーストやハーブを混ぜ合わせて揚げた料理。
特に白身魚のすり身を使った「トッド・ムン・プラー」(タイ風さつま揚げ)は、ビールのおつまみとしても最高です。
レッドカレーペーストの風味と、細かく刻んで練り込まれたカフィアライムの葉の爽やかな香りが口の中で弾けます。独特の弾力ある食感が楽しく、キュウリや唐辛子が入った甘酸っぱいソースをたっぷりと付けていただくことで、揚げ物の油っぽさを感じさせない爽快な後味になります。
タイカレーの一覧
グリーンカレー(Gaeng Keow Wan)
未熟な青唐辛子のペーストをベースにした、鮮やかな緑色が印象的なカレーです。
タイ語で「ケオ(緑)ワン(甘い)」と呼ぶ通り、ココナッツミルクのまろやかでクリーミーな甘みの後に、青唐辛子のシャープで鮮烈な辛さが追いかけてきます。
具材には鶏肉や丸ナス、タケノコが定番で、仕上げに加えるホーラパー(タイのスイートバジル)やカフィアライムの葉が、重厚なココナッツの風味に爽やかな抜け感を与えます。香り高いジャスミンライスとの相性は他の追随を許しません。
レッドカレー(Gaeng Phed)
完熟した赤唐辛子のペーストをベースにした、力強い辛みと香りが特徴のカレーです。グリーンカレーよりも甘みが抑えられており、スパイスのキレと深みが前面に出た、より「辛い(ペッド)」という名にふさわしい味わいです。
肉類との相性が抜群で牛肉、豚肉のほか、ローストダックやパイナップルを入れた華やかなバリエーションも存在します。ココナッツミルクの脂肪分が赤唐辛子の刺激を適度に包み込み、複雑に絡み合う旨味を醸し出します。
イエローカレー(Gaeng Garee)
ターメリック、クミン、コリアンダーなどの乾燥スパイスをふんだんに使用した、マイルドで親しみやすい黄色いカレーです。
特にインドのスパイス文化の影響を強く受けておりジャガイモや鶏肉を大きめの具材とするのが一般的です。
ココナッツミルクの含有量が多く辛みが比較的穏やかなため、辛いものが苦手な方でも比較的安心して楽しめるのがイエローカレーといえるかもしれません。また他のタイカレーに比べて酸味も少なく、まったりとしたクリーミーな口当たりです。一言で言うと一番マイルドといえるでしょうか。
プー・パッ・ポンカリー(Phu Pad Pong Karee)
日本でもかなり有名になってきたカニと卵を黄色いカレーパウダーで炒めた人気のカレー。
カニ(プー)を主役にし、卵のふわふわした食感とカレー粉の香ばしさで仕上げた豪華な炒めカレーです。実はバンコクのシーフードレストランから広まった比較的新しい料理ですが、その圧倒的な美味しさで瞬く間に世界的な人気を得ました。
カニの濃厚な旨味が卵とココナッツミルクに溶け出しソース全体が贅沢な味わいになります。殻付きのカニで豪快に作るのが本来のスタイルですが食べやすい「殻なし(ヌア・プー)」も人気です。こちらも辛さは控えめで、カニの甘みが際立つ逸品です。
実は日本でもレトルトカレーでは実はかなり前から売られていました。たまに普通のスーパーのカレー棚にも普通に置いてあった青いパッケージのもので知っている人は知っているはず。
クリーミーでマイルドな味わいが特徴です。
エックスでつぶやいてる方がいらっしゃった。当にこれです。
広まったら割と食べる人増えた気がするけど自分は友人数人に勧めたけど誰も食べませんでした。笑
昔からうまいのに。。日本人はカレーもカニも大抵みんな好きなのに、なぜかメディアが言わないと外国の料理にあまり乗り気じゃないのか謎である。。こんなサイトに見に来てくれてる方は共感してくれそうなのでつぶやいてみるw
マッサマンカレー(Massaman)
こちらももはや日本でも名前はお馴染みになった感のあるココナッツミルクとジャガイモを使った甘口でマイルドなタイカレー。
クローブ、シナモン、カルダモンなどのスパイスが使われ牛肉や鶏肉と共に煮込まれます。変わっている点としてはイスラム文化の影響を受けたカレーで独自路線です。地域的にはタイ南部で発展しました。(タイの南のマレーシアやインドネシアはイスラム教国と考えると納得かも)
パナン(Panang)
レッドカレー?いいえパナンです。こちらはレッドカレーをベースにしながらも、水分を飛ばしてより濃厚に、かつピーナッツを加えてクリーミーに仕上げたカレーなのです。
一般的なカレーよりも汁気が少なく、肉のソース和えのような趣があります。
野菜はほとんど入れず、肉(主に牛肉や豚肉)そのものの美味しさを凝縮して味わうスタイルが正統派です。カフィアライムの葉を極細に刻んでトッピングしその爽やかな香りが濃厚なペーストを上品に引き立てます。
その他の料理
カイ・ジャオ(Kai Jeow)
タイの人々にとっての究極のコンフォートフードであり、日常を支えるタイ風オムレツです。
たっぷりの油を使い、高温で揚げるようにして焼き上げます。中には豚ひき肉やネギ、玉ねぎが入り、ナンプラーでしっかりと下味が付いています。
外側はクリスピーで香ばしく、内側はふんわりとした食感の対比が魅力です。チリソースを添え、温かいジャスミンライスの上に乗せて食べるスタイルは、忙しい朝や簡単な食事の際の定番となっています。
ホー・モック(Hor Mok)
魚のすり身をレッドカレーペーストやココナッツミルク、卵と混ぜ合わせ、バナナの葉で作った器に入れて蒸し上げた、芸術的な「カレーカスタード」です。
蒸し上げることで生まれるプルンとした滑らかな食感が特徴です。
バナナの葉から移る爽やかな植物の香りと、トッピングの濃厚なココナッツクリーム、そして底に敷かれた苦味のあるハーブの葉(バイ・ヨ―など)が一体となり、非常に手の込んだタイの伝統的な調理技術を体感できる料理です。
カオ・クルック・カピ(Khao Khluk Kapi)
エビを塩漬けにして発酵させた「カピ」の香ばしいチャーハンを中心に、周囲に多種多様な具材を美しく並べた、見た目にも華やかなワンプレート料理です。
甘く煮た豚肉、錦糸卵、生の赤玉ねぎ、干しエビ、チリ、そして未熟な青マンゴーの細切りなどが並びます。
これを食べる直前に全て大胆に混ぜ合わせることで、塩気、甘み、酸味、辛味、そしてカピの独特の旨味が口の中で爆発しタイ料理の真髄である「五味の調和」を完成させます。
カイ・パロ(Kai Palo)
豚肉、ゆで卵、厚揚げなどを五香粉(スターアニス、シナモン、クローブ等)で煮込んだ、中華系移民の影響を受けた甘辛い煮込み料理です。
「パロ」は中国語の「八角」に由来すると言われています。長時間かけてじっくり煮込まれた豚肉は口の中でとろけ、卵の芯まで黒いスープの味が染み込んでいます。唐辛子を使わないため全く辛くなく、子供からお年寄りまで幅広く愛されており、タイの香り米との相性が非常に良い優しい味わいの料理です。
ミャンカム(Miang Kham)
「一口で色々なものを食べる」という意味を持つ、かつての王宮でも愛された伝統的なフィンガーフードです。
チャプルー(ハイゴショウ)の葉やレタスの葉を器にし、その上にショウガ、ライム、赤玉ねぎ、唐辛子、ローストココナッツ、ピーナッツ、干しエビなどを乗せます。 最後に特製の甘辛いエビペーストのソースをかけて一口で頬張ります。ハーブの香りとナッツの食感、スパイスの刺激が一度に広がる、タイの食文化の宝石箱のようなスナックです。
【タイ料理用語集】主な食材と調味料
肉類・魚介類
ガイ(Gai)
鶏肉のこと。タイ料理では広く使われています。カイヤン(焼き鳥)などの料理名にも使われます。
ムー(Moo)
豚肉のことです。タイでは牛肉よりも一般的に食されていてちょっと朝から重いと思われるかもしれませんが、ムー・ピン(豚肉の串焼き)はタイの朝の屋台の定番です。
脂の旨味を活かした調理は多くひき肉はサラダや炒め物のベースとして欠かせません。
ネウア(Neua)
牛肉のことです。かつては農耕を助ける存在として敬遠される時期もありましたが、現在では広く親しまれています。マッサマンカレーや牛肉のサラダなど、その力強い風味を活かした料理で重宝されます。
プラ(Pla)
魚の総称です。タイは川や海に恵まれているため調理法も多彩です。
プラ・カポン(スズキ)を丸ごと揚げたり、プラ・トゥー(サバに近い魚)を焼いたりと、魚料理はタイの健康的な食生活を支える柱です。
調味料・香辛料
ナンプラー(Nam Pla)、魚醬
ナンプラーのプラはもう上記のプラでおわかりかとおもいますがそういうことです。魚醤はタイ料理には欠かせない調味料です。
小魚を塩漬けにして発酵させたもので独特の香りと塩味旨味を料理に加えます。タイ東北部ではプラーラーと呼ばれる濃厚な魚醤も使われます。名前からして風味が濃厚そうですねw
タマリンド(Tamarind)
マメ科の植物から採れる果実で、黒糖のような深いコクと独特のフルーティーな酸味を持っています。果肉を水で練ったペーストがパッタイや一部のカレー、スープに使用され、人工的な酸味とは一線を画す奥深い「丸みのある酸っぱさ」を与えます。
カフィアライム(Kaffir Lime)
タイ料理に使われるライムの一種です。特に香り高い葉が料理の風味づけに重宝されます。カレーやスープに入れて香りをつけたり細かく刻んでサラダに加えたりします。
ガランガル(Galangal)
生姜に似た根で多くのタイカレーやスープに使われます。生姜よりも香りが強く独特の風味があります。特にトムヤムスープには欠かせない食材です。
クラポー(Krapow)
ホーリーバジルのこと。パッ・クラポーのような炒め物によく使われます。独特の香りが特徴でタイ料理の風味づけに重要な役割を果たします。
ナムプリック(Nam Prik)
タイのチリソースまたはペーストの総称。唐辛子・ニンニク・エビペーストなどを混ぜて作られ様々な種類があります。食卓に常備される調味料の一つです。
レモングラス(Ta-Khrai)
爽やかなレモンのような香りがするイネ科のハーブです。根元に近い太い茎の部分を叩いて潰してスープやカレーに香りを移します。タイ料理を象徴する爽快感の源であり、リラックス効果や消化促進も期待されています。
パクチー(Phak Chi)
コリアンダーの葉と茎。タイ料理の仕上げによく使われる香草でナムプリックの材料にもなります。独特の香りがあり 好き嫌いが分かれます。
プリック(Prik)
唐辛子のこと。プリック・キーヌー(鳥の糞唐辛子)と呼ばれる小さくて非常に辛い品種からプリック・チーファー(空を指す唐辛子)という大きめの比較的マイルドな品種まであります。
ルークプリック(Look Prik)
唐辛子の実、あるいは丸ごとの状態を指します。「ルーク」は実や子供を意味します。新鮮な実を刻んでナンプラーに漬け込んだ「ナンプラー・プリック」は、日本の醤油のようにタイのあらゆる食卓に常備されています。
ナムタン(Nam Tan)
砂糖です。タイ料理ではサトウキビの砂糖のほかヤシの花蜜から作る「パームシュガー(ナムタン・ピップ)」がよく使われます。
パームシュガーはキャラメルのようなコクがあって塩味や辛味をまろやかに包み込む調味料です。
シーユー・カオ(Si-iu Khao)
大豆から作られるタイの薄口醤油です。
日本の薄口醤油に近いですが、特有の芳香があり素材の色を活かしたいスープや炒め物の味を整える際に多用されます。
シーユー・ダム(Si-iu Dam)
黒蜜のようにドロリとした、甘くて色の濃い大豆醤油です。料理に深い琥珀色と艶、そして独特の甘みとコクを与えるために、肉の煮込みや麺の炒め物などに使われます。
カピ(Kapi)
小エビを発酵させて作るペースト。独特の香りと塩味があり ナムプリック・カピなどのチリペーストの材料になります。
グラティアム(Gratiam)
ニンニク。タイ料理の基本的な香味野菜で ほとんどの炒め物やペーストの材料として使われます。
炭水化物
ジャスミンライス(Khao Hom Mali)
タイで最高級とされる香り米です。炊き上がりにジャスミンのような芳醇な香りが漂うことから名付けられました。粘り気が少なくパラパラとした食感がタイのカレーやスープと完璧に合い、世界で最も美味しいお米の一つとして称賛されています。
もち米(Khao Niao)
タイ北部や東北部で主食として愛されている、我々日本人にもおなじみの粘り気の強い米です。手で一口大に丸めおかずの汁に付けながら食べるのが伝統的なスタイルです。
マンゴーなどのフルーツを添えたデザート「カオニャオ・マムアン」としても有名です。
クエテオ(Kuay Teow)
米から作られる麺の総称。極細、中細、幅広などがあります。
博多ラーメンのようにその日の気分やスープの種類に合わせて麺の種類を選ぶのが、タイのヌードルショップでの日常的な光景と言えるでしょう。
カノム(Khanom)
こちらはタイのお菓子や軽食の総称です。
ココナッツミルク、米粉、卵、砂糖を使ったものが多く、バナナの葉で包んで蒸したり、色鮮やかなシロップに浸したりと、その種類は数百にも及びます。
まとめ
タイ料理は世界的に見ても、辛さ・酸味・甘さ・塩味のバランスが絶妙に調整されていて、新鮮なハーブやスパイスの香りが特徴的な料理といえるのではないでしょうか。
本記事で紹介した代表的な料理や食材を参考に、日本でもタイでも、タイ料理の奥深い魅力を探ってみてください。近年は円安でタイへの旅行者減り気味だそうですが日本でも今やかなりの数のお店や食材があるので、昔よりはかなりお手軽に楽しめるんじゃないかと思います。
英語のハウアーユーのような挨拶の一つが「ギン・カーオ・ルゥ・ヤン」(もうご飯食べた?)という、相手を思いやる定番挨拶ともなっている、食大国タイの豊かな食文化を楽しみましょう。

