宮保鶏丁とは? 読み方から名前の由来まで

宮保鶏丁とは? 読み方から名前の由来までアジア

宮保鶏丁とは? 読み方から名前の由来まで

宮保鶏丁の読み方 ゴンバオチキン?クンパオチキン?

ゴンバオチキンクンパオチキンも正解である。

中国ではゴンバオジーディンと言い、英語ではクンパオチキンと呼ばれるのだ。

この料理は中華料理がメジャーな日本でなぜか有名でない料理だ。しかしペキンダックや麻婆豆腐や小籠包のように、かなりメジャーな中華料理のメニューである。

歴史的には19世紀の清朝末期にまで遡る中国を代表する料理の一つだ。

宮保鶏丁の名前の由来

料理のルーツは中国四川省の家庭料理にあるといわれる。そしてこの料理名は現代の形に発展させた清朝の官僚、丁宝楨(ていほうてい、Ding Baozhen)にちなんで名づけられたものである。

宮保が名前に入っていないじゃないかと思うかもしれないが、彼の官僚としての役職が宮保という名称であったのである。

例えるなら有名な部長が美味しいチキンを作って、それが部長チキンとして広がったものなのである。

また、丁という字は彼の苗字であると同時に、サイコロのような立方体の形を言う中国語である。

クンパオチキンは鶏肉をサイコロ状に切るため、そこは洒落としてかかっている。鶏丁で鶏肉のサイコロ切りという意味になるわけだ。

そしてこの料理はやがて四川料理の定番となり、中国を代表する料理となり世界中の中華料理店でよく見られrメニューとなった。

こちらの動画ではRice Killerと表現しているが全くその通りである。ご飯との組み合わせは抜群だ。

料理には伝統的に四川山椒である花椒が使われ、独特のしびれるような感覚を与える。

ただし浙江省では黒酢を使ったり、沿海地方では海鮮を入れたりするなど、中国の広く様々な地域がそれぞれの地域の食材を加えてアレンジしている。

ゴンバオチキンの作られ方 花椒とナッツですぐできる

一般的な材料は鶏の胸肉またはもも肉、乾燥赤唐辛子、四川山椒、ピーナッツまたはカシューナッツ。そしてニンニク、ショウガ、ネギなど。

ソースは通常、醤油、中国黒酢、砂糖を混ぜたもので、塩味、酸味、甘味のバランスの取れた味を作り出す。

調理の過程では醤油とコーンスターチを混ぜたものに鶏肉を漬け込み、柔らかくして絹のような食感を出す。乾燥唐辛子と花椒の実をまず高温の油で炒め、風味と香りを出す。

次に鶏肉をナッツやニンニクなど他の材料と一緒に炒める。最後にソースを加えて全体をさっと混ぜ合わせる。これで完成である。

ゴンパオチキンの裏話 改名される料理名

中国では日常的にも食べられるし、旧正月のお祝いによく食べられる。共同体の集まりやお祭りの定番料理の一つだといえるだろう。

ちょっとしたトリビアだが第二次大戦後には花椒はなんとブルジョア的とみなされ他の香辛料に置き換えられて料理本来の風味が変わってしまったこともあった。

それだけではなく、当時、腐敗した支配階級の一員とされた清の官僚としての丁宝珍との関連から、政治的に不適切な料理とみなされたこともある。

1980年代に元の名前に戻るまで「鶏の角煮の早炒め」や「鶏の角煮の炙り唐辛子添え」と改名された。

名前から料理が分かりやすくて良いともいえるが、なんだか微妙にかっこ悪い響きである。。

意外に日本人だけ知らない?

個人的に不思議な事。

ハンバーガーにフランクフルト、カレーやタンドーリチキンを日常的に食べ、もちろん中華料理もラーメン、チャーハン、餃子、麻婆豆腐などを日常的に食べる中国の隣の日本人。

しかしなぜか日本ではこの中華料理だけ知名度が低いのだ。

大根餅や翡翠餃子だって知っている人が多いのに、それより遥かに知られていないのは謎だ。日本の麻婆豆腐では四川の山椒である花椒を風味が強く感じられる人が多いためか使われることが少ない。

もしかしたらゴンパオチキンも、花椒と以前までの多くの日本人の味覚の相性のために拡がらなかったのではと自分は考えている。最近では花椒をふんだんに使った麻婆豆腐や麺などもあるが、それでも使わない方がポピュラーな感じだ。

実際にアメリカなどでは辛さを抑え、パプリカなどの野菜を入れるなどして、本家中国のものとは異なった味付けのクンパオチキンも楽しまれているようだ。

地域の個性のある味付けとしてそれはそれで面白い気もする。

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