意外に歴史は浅い、最先端の紅茶
バブルティーは、ボバティーやパールミルクティーとも呼ばれる台湾発祥の飲み物で、飲み物とデザートの世界を融合させた飲み物です。1980年代にお茶屋さんの店員さんが好奇心でアイスティーにタピオカボールを入れたのが始まりと言われています。
この飲み物は瞬く間に地元の人々に絶大な人気を誇るようになりました。台中にある流行りのお茶屋さん「春水堂」が発祥の地と言われています。今でもチェーン展開していますね。バブルティーの正確な起源については議論がありますが世界の飲料シーンを大きく変えたことに異論はないでしょう。
バブルティーの広がりと、個人的なタピオカ屋についての悲しい話
台湾で誕生したバブルティーは、大陸を横断し、世界的な現象になりました。現在では、アジア、北米、ヨーロッパ、オーストラリアの各地で、さまざまな形で愛され、楽しまれています。
バブルティーが国境を越えるにつれて、その土地の味覚に合うようにアレンジもされました。日本では抹茶、太平洋諸島ではタロイモ、マレーシアではドリアンなど、その土地の味をドリンクに取り入れた地域もあります。
日本においてはテレビで毎日報道された時期は大行列ができ、5ドルのバブルティーを飲むために行列が出来たほどです。店も一気に増え、その後また一気に減る、という凄いブームが3年ほどの間におきました。
個人的に悲しかった話を少し書くと、昔から多分唯一あったあった3ドルほどで、しかも美味しかったバブルティーのチェーンには別にブームのときに行列は出来ず、新しい新興のチェーンにばかり行列が出来たのです。別にそれだけならいいのですが、ブームが終わると新興チェーンが大量に閉店し、なぜか一緒に元からあったそのチェーンの店まで沢山潰れてしまったことです。悲しい。そしてブーム怖い。
材料と作り方
バブルティーの基本は、お茶、ミルク、砂糖、タピオカパールという4つの主成分で構成されています。お茶は紅茶じゃなくても緑茶、ウーロン茶、フルーツティー、などバリエーションも今ではありますね。タピオカパールは、タピオカ澱粉から作られたもので、独特の口当たりを生み出します。
作り方は紅茶を淹れてミルクと砂糖を加え、タピオカパールを柔らかくモチモチした食感になるまで茹でます。タピオカパールは、ミルクティーに入れる前に、砂糖のシロップで甘みをつけます。ミルクティーは通常、冷たい状態で提供され、パールをすするのに最適な太いストローが添えられています。
パーソナライゼーション
バブルティーはスターバックスのように多くの店でカスタマイズがあります。オプションでは紅茶の種類、砂糖や氷の量、ミルクの種類、そして場所によってはフルーツゼリーやプリン、チーズフォームなどの添加物を選ぶことができます。
そしてそれだけにとどまりません。レインボーカラーのパールもありますし、定番の味から個性的な味まで、さまざまなフレーバーがあります。こうした見た目のインパクトはソーシャルメディアの影響もあり、バブルティーの人気の爆発的な上昇に貢献しました。インスタ映えするこのドリンクは、インフルエンサーや一般ユーザーのフィードを席巻し、バイラルセンセーションを巻き起こしたのです。
オプションやタピオカの工夫以外にもちろんフレーバーの違いもあります。塩キャラメル、ラベンダー、スパイシーなホットバブルティーなものまで。バブルティーは紅茶ですが、カクテルのようにバリエーションは無限大だと言えるでしょう。
タピオカはいつ流行った?
タピオカの流行は日本で何度か起こりました。
最初のブームは1992年頃で、白いタピオカがエスニック料理のデザートとして人気を集めましたが、短命に終わりました。
次に、2008年からの第2次ブームでは、台湾の飲食チェーンが進出し、黒糖で甘く味付けされた大粒のタピオカが人気となりました。
最も顕著な第3次ブームは2018年から2020年にかけてで、SNS映え、特にインスタ映えする飲み物として若者の間で大流行しましたが、やがて衰退し、2020年からのあれの影響で急速に縮小したといえるでしょう。
タピオカのカロリーはやばい?
タピオカのカロリーについては、茹でたタピオカは100gあたり約61kcalで、他の主食と比較しては実は低めです。
例えば、ごはん(白米)は100gあたり約168kcal、食パンは1枚(約60g)で149kcal、そば(ゆで)は100gあたり約377kcalです。
しかし、タピオカミルクティーなどの飲料は話が変わってきます。タピオカ自体のカロリーに加えて、ミルクや糖分が加わるため、全体として高カロリーになることがあるのです。
例えば、ゴンチャのブラックミルクティー(Mサイズ)は約368kcalに達します。ダイエット中にタピオカを楽しむ場合は、飲み物の選び方や食事全体のバランスを考慮することが重要です。
一般にカロリーがやばいとタピオカは言われますがスタバのドリンクと比べるとそれほど変わりません。要するにタピオカというよりカロリーがやばいのは飲み物の方ということです。