韓国発のチーズが伸びるコーンドッグ
韓国チーズドッグは、韓国のコーンドッグやホットドッグとも呼ばれ、アメリカのコーンドッグに独自のアレンジを加えたことでネットで話題になった人気のストリートフードです。
ソーセージやモッツァレラチーズ、またはその両方を組み合わせたものなど、さまざまな具材を衣につけて、サクサクのパン粉で巻いて揚げ、仕上げに砂糖をまぶし、ケチャップやマスタードをかけるのが一般的です。
2010年代半ばに韓国のストリートフードに登場したチーズドッグは、その斬新さとカスタマイズのしやすさから、特に若い人たちの間で急速に人気が高まりました。
コンセプトはアメリカの影響を受けているものの、味付けやトッピングは東アジアの味覚に近いと言われており伝統的なアメリカのコーンドッグとは異なります。
また、コーンドッグはそもそもチーズを入っているものがあり、プエルトリコのエンパナーダチーズドッグのような料理もあります。ただし韓国のチーズドッグのチーズののびは他と一線を画するものでしょう。料理の核が他はソーセージですがこちらはチーズです。
人気の源
また、この料理は、視聴者と対話しながら大量の料理を食べるユーチューブなどのオンライン動画放送「ムクバン」の世界的なトレンドにもつながっています。
韓国チーズドッグの特徴である、のびーるチーズプルはその視覚的な魅力から、このような放送で特にアピールされているのです。
チーズは食欲をそそりますしサクサクのクリスピーな生地も美味しそうですが、何より、トルコの伸びるアイスのように、体感としても買ってみたくなりますよね。
種類
チーズドッグは、棒、具、衣、パン粉、調味料という基本的な構成は同じですが様々なバリエーションがあります。
地域や業者によって独自の工夫が凝らされているのです。例えば、衣に角切りのジャガイモを巻いて揚げる「ポテトドッグ」や、衣にイカ墨を染み込ませて真っ黒に仕上げる「イカ墨ドッグ」などがあります。
また、チェダーチーズや餅などの具材、チョコレートやフルーツなどの甘いものまでさまざまな種類があります。
材料と作り方
実はチーズドッグは家庭で簡単に作ることができ、材料も入手しやすいようである。
主な材料は、木製の串、ソーセージ(伝統的なものまたはベジタリアン用)、ブロックモッツァレラチーズ、万能粉、卵、パン粉、砂糖、ケチャップ、マスタード、マヨネーズなどの調味料です。
ソーセージとチーズを串に刺し、小麦粉をつけ、小麦粉と卵で作った厚手の衣をつけ、パン粉をまぶして、きつね色になるまで揚げます。揚げた後は、砂糖をまぶし、薬味を添えて食べるのが一般的です。
韓国チーズドッグの世界的な広がり
今やコリアンチーズドッグは韓国を飛び出しました。韓国人移民の多く住むカナダ、アメリカ、オーストラリアなどではコリアンタウン、屋台や韓国料理店、チーズドッグ専門店などで販売されていることがあります。
近隣国でいうと中国ではそれほどですが、日本では大ブームが起きました。
日本のテレビ局では流行っている中国料理や台湾料理、タイ料理もメキシコ料理の番組はほぼありません。ただし2000年代以降は何かのキャンペーンなのか連日韓国料理について特集が組まれています。
それもあってか韓国人料理店とKPOPグッズの店の密集する東京の新大久保では韓国風メイクをした若い女性の間で大人気のフードとなりました。
今はブームの頃より沈静化していますが、テレビで毎日チーズドッグを食べ日本のテレビタレントたちが美味しいと言う番組が流れた時期は、パンケーキブームやタピオカブームに次ぐほどの長い行列ができることもありました。まだ覚えている方も多いんじゃないかと思います。
また現在、SNSや料理ブログでチーズドッグの動画やレシピが紹介され、その人気は勢いこそ一時期よりは減りましたが、さらに現在も広がっているともいえます。
もしかしたら本家アメリカのコーンドッグの人気を世界的に超える日が来るかもしれません。
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