モンゴルとヨーロッパとアメリカの合作料理 ハンバーガー
ハンバーガーは伝統的にビーフパティで作られ、レタス、トマト、オニオン、ピクルス、マスタード、マヨネーズ、ケチャップなどの様々な調味料や野菜がトッピングされることが多い。現在のハンバーガーの起源は不明ですが、ひき肉のパティというコンセプトはドイツから伝わり米国で普及したというのが一般的な見解です。
ただもっとさかのぼれば起源はモンゴルです。モンゴルの馬の鞍で作られた生肉に近いステーキ、いわゆるタルタルステーキ。今でもこの料理はあり、肉は牛肉か馬肉、一般的には玉ねぎ、ケッパー、生胡椒やウスターソースなどの調味料と一緒に、時には生卵の黄身をのせてヨーロッパ各国で親しまれています。
このタルタルステーキがドイツの港湾大都市のハンブルクでハンブルクステーキ、つまりハンバーグステーキになります。これがドイツ系が実は一番多い国であるアメリカ合衆国に渡ってパンに挟まれたのがハンバーガーともいえます。
チーズバーガー、フィッシュバーガー、いつ出来た?
チーズバーガーは、ハンバーガーにスライスチーズをのせたものである。チーズバーガーは1920年代から1930年代前半に発明されたと考えられており、チーズバーガーの特許はコロラド州デンバーのルイス・バラストが取得した。
フィッシュバーガーは、フィッシュサンドイッチとも呼ばれ、ビーフパティの代わりに魚の切り身をパン粉をつけて揚げたハンバーガーのバリエーションである。フィッシュバーガーは、新鮮な魚が豊富にある沿岸部で特に人気があります。
1962年に登場したマクドナルドの「フィレオフィッシュ」は、フィッシュバーガーの有名な例である。ちなみにフィレオフィッシュのフィレは魚の切り身のことで、通常はスケソウダラやハドックなどの白身魚から作られます。魚にパン粉の衣をつけて揚げ、蒸したバンズにタルタルソースやマヨネーズ、そしてアメリカンチーズを挟んで食べる料理である。もともとは金曜日に肉を食べないカトリック教徒のためのオプションだったものです。
増えるそのバリエーション ジューシー・ルーシーやビーツバーガーって?
ハンバーガーは主にランチやディナーの食べ物でした。しかしベーコン、卵、チーズなどを使ったブレックファストバーガーが登場したことで、1日のうちいつでも食べられるようになりました。マクドナルドではマフィンで挟んだタイプもありますね。私の知り合いのオーストラリア人は、俺はビッグマックは好きじゃない、しかしビッグマフィンは最高だ、と親指を立てながら私に語ってくれて存在を知りました。個人的にもボリューミーで、少しマフィンに塩味が効いていてとても美味しかったです。
地域性もあります。例えば、ミネソタ州ミネアポリス発祥の「ジューシー・ルーシー」はチーズバーガーで、チーズはミートパティの上ではなく、中に入っています。ハンバーガーを噛むと、パティからとろけたチーズが流れ出てくる。オクラホマ州ではパティに薄くスライスした玉ねぎを山盛りにして焼いた「オニオンバーガー」などがあります。
日本の有名ハンバーガーチェーン、モスバーガーのものが有名な日本名物のライスバーガーは、バンズがなんとお米でできています。具も小さなエビのフライであったりキンピラという日本の根菜料理であったりとかなりの独自性のあるハンバーガーです。
また、オーストラリアのビーツバーガー。ビーツはbeetrootのことで赤い株のような形の甘い味の野菜です。ヴィーガンのものもあるし肉を使ったものもあります。材料には調理したビーツ、豆、米またはオーツ麦などが使われる。バンズに練りこまれているタイプのビーツバーガーはパンが赤紫で圧倒的な見た目のインパクトを誇ります。
ハンバーガーと健康
ハンバーガー、特にファーストフードチェーンのものは、脂肪分やカロリーが高く、肥満やその他の健康問題の一因となるとの批判があります。そのため、赤身の肉、全粒粉のバンズ、野菜のトッピング、ベジタリアンやビーガン向けのメニューなど、より健康的なメニューが登場するようになりました。環境問題や健康問題への意識の高まりとともに今も変化しています。Beyond MeatやImpossible Foodsのような植物由来の「肉」の台頭により、味や食感の再現を目指したビーガンやベジタリアン向けのハンバーガーが急増しています。たまにずっと毎日ハンバーガーを食べているけれど健康という人もメディアで取り上げられたりしますけれど、個人的な意見としてはさすがに偏ると思います。笑
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