トルコピザ カルツォーネやピタパンの親戚のトルコ料理
ピデはトルコの人気料理でよくトルコ風ピザと表現されます。
ピデという名前はペルシャ語で「パン」を意味する「ピタ」に由来しており、中東がルーツであることを強調しています。
ピデは本来トルコ料理だが、他の地中海料理、特にイタリア料理やギリシャ料理の影響を受けている。
オレガノなどのスパイスを使ったり、イタリアのカルツォーネに似ていることからも明らかだ。
本場トルコではピデシレと呼ばれるピデの専門店が何十年も営業している。
そして最近では欧米や日本の都市の各所にあるケバブ屋にさりげなくメニューの一部として存在することもある。
こんな感じでとてもジューシーである。
ピデの食べ方 トルコのファストフード
トルコではピデは手軽な食事やスナックとしてよく食べられている。
また、手で食べやすいようにスライスして提供されるのが一般的である。
トルコの伝統的なヨーグルト飲料であるアイランや紅茶と一緒に楽しまれることも多い。ピデの濃厚さと相性がよいのである。
トルコではポピュラーなファストフードであるが、特別な日には家庭でも作られる。
チーズや肉のフィリングが最も伝統的である。しかし現在ではほうれん草やシーフード、チョコレートなどの食材を取り入れたモダンなバリエーションも存在しているようだ。
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ピデのトリビア
歴史は古くオスマン帝国時代にさかのぼる。
オスマン帝国ではエリート兵士であるジャニサリーたちの間で人気の料理であった。当時もチーズや肉、野菜などの具材がよく使われていました。
源流としては中央アジアで生まれテュルク系民族とともに、トルコのある半島であるアナトリア半島に伝わったと考えられている。
ピデの形は具によって異なり、チーズ入りのピデは舟形が一般的だが肉入りのピデは丸い形が多く、中身がわかるようになっている。
もちろんピザのように地域ごとのバリエーションもある。例えば、黒海地方ではピデはひき肉と玉ねぎで作られることが多いが他の地域ではチーズ、ほうれん草、あるいは魚介類が入ることもある。
近年、ピデは国際的に知られるようになり、特にドイツやアメリカなどトルコ人ディアスポラが多い国では、文化祭やイベントの際に食べられる食でもある。
こちらは実際のお店でのピデ製作風景。
作り方
ピデの一般的な材料は、生地に使う小麦粉と、ひき肉、野菜、チーズなど様々なトッピングだ。生地は通常、小麦粉、水、イースト、塩から作られる。
トッピングは牛や羊のひき肉、玉ねぎ、ピーマン、クミンやパプリカなどのスパイスがよく使われる。
フェタチーズやトルコのカザールチーズなどのチーズもおなじみだ。
ちなみにフェタチーズはギリシャを代表する世界最古のチーズとも言われる羊のチーズ。カザールチーズはトルコの羊のチーズである。カザールのがフェタより、一般によりマイルドな感じだ。
手順としては、まず生地を作り寝かせてから一人分ずつに分ける。
それぞれの生地を楕円形に丸めて端を折って舟形にする。
中央にトッピングする。これで準備完了だ。
あとはピザのように高温のオーブン(多くは石窯)で、皮が黄金色になり、トッピングに火が通るまで焼くと美味しいピデの出来上がりである。
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