ブロッコリーとカリフラワーの豆知識
先生:今日はよろしくお願いします。今日のトピックはブロッコリーとカリフラワーです。
学生:似ていますね。格闘ゲームの色違いの同キャラクター対決のようです。
先生:ストリートファイターターボからですよね。それはどうでもいいです。さてブロッコリーもカリフラワーも実は同じアブラナ科に属する植物なんですよ。
学生:アブラナ科ってよく聞きますね。
先生:アブラナ科所属の植物は多いですからね。キャベツや芽キャベツも同じクラスにいますよ。
学生:ブロッコリーたちとは色しか似てない。。
先生:確かにそうですね。カリフラワーとキャベツが同じ科といわれても共通点は浮かびませんね。
さて、ブロッコリーたちは地中海沿岸や小アジアが原産です。
学生:小アジア、トルコの辺りでしたっけ?
先生:そうです。とにかく地中海沿岸ということですね。
まずはブロッコリーから説明しましょう。ブロッコリーの語源は、イタリア語の複数形「ブロッコロ」で「キャベツの花紋」を意味します。その栽培はローマ帝国にまでさかのぼります。
学生:ブロッコロって。。

先生:カリフラワーに話を移すと、古代の地中海の北東方面が原産地とされています。カリフラワーという名前は、イタリア語で「キャベツの花」を意味する「caoli fiori」に由来しています。
カリフラワーの栽培は16世紀にイタリアからヨーロッパ各地に広まりました。その後にインドをはじめとするアジア各地に広がり、最終的にはアメリカ大陸に到達しました。
学生:両方キャベツの名前が由来にあるのは面白いですね。
先生:彼らはどちらも同じ種(Brassica oleracea)の品種なんですが異なる特徴を持つように品種改良されたんです。
学生:どういうことです?
先生:ブロッコリーは緑色の花蕾と茎のために品種改良されました。蕾は花が咲く前に収穫され、主な蕾を収穫するとさらに蕾をつけることができるのですよ。
学生:あ。うっかり食べるのを忘れていたらブロッコリーから蕾が大量に。
先生:そういうことです。
一方、カリフラワーは白い花序の子房を作るため品種改良されたものなんです。
学生:なんであんなに白く出来るんですか?
先生:光合成を防ぐために葉に覆われることが多いため白い色を保つことができるんですね。いわゆるブランチングと呼ばれるプロセスです。
学生:意外に単純でわかりやすいやり方なのですね。小学校の理科の実験を思い出しまsよ。それぞれの用途や調理法についてはいかがでしょうか?
先生:どちらの野菜も用途が広く、さまざまな調理法があります。生で食べたり、蒸したり、茹でたり、ローストしたり、炒めたり、スープにしたりしますね。
またブロッコリーでは花と茎の柔らかい部分を使うことが多い。カリフラワーは、茎や葉も食べられますが、一般的には葉の部分のみを使用します。
その他に、カリフラワーを低炭水化物の穀物の代用品として使うことも流行っています。例えば、カリフラワーライスというのは聞いたことがあるかもしれませんね。
学生:あります!健康志向の方ではかなり人気がありますね。
先生:そうですね。ブロッコリーやカリフラワーは栄養価も高いんですよ。食物繊維やビタミン、ミネラルを多く含み、抗酸化物質も豊富です。しかも低カロリーなので、健康的な食生活を送るには最適です。
学生:決して高くはないですが、スーパーフードのようですね!
先生:栽培が減ったら通販でブロッコリーサプリやブロッコリードリンクが高額で売られてもおかしくないと思いますよ。その辺のスーパーフードより凄い栄養が含まれていますからね。
学生:他にも料理のバリエーションはありますか?
先生:ベシャメルソース、チーズ、パン粉をのせて、こんがりと焼き上げるグラタン料理もいいですね。また、ピューレ状にしてソースやスープにすることもできます。
炒めることで、ほのかな甘みと香ばしさが加わり、まったく違った味わいが楽しめるのも特徴です。何しろアブラナ科ですからね。
例えば、イタリアではブロッコリーを使ったパスタソース「オレッキエッテ・コン・ブロッコリー」が作られています。
こちらをご覧あれ。普通のスパゲッティや幅広のフェットチーネで作ってもおいしそうだ。
学生:野菜はあまり得意ではないですけど油いためは好きですから食べてみたくなりました。そういえばカリフラワーはどうでしょう?
先生:カリフラワーもさまざまな料理に使われていますよ。インド料理では「ゴビ」と呼ばれ、さまざまなカレーに使われますし、インドのパンの一種である「パラタ」の具材にもなっています。
また、さっき述べたカリフラワーライスは、特にローカーボやパレオダイエットのコミュニティで人気を博していますね。ピザの生地もカリフラワーで作られており、グルテンフリーの代替品として利用されています。
中東では「カリフラワー・シャワルマ」と呼ばれる料理が人気で、さまざまなスパイスで味付けし、ローストしてタヒニソースというソースと一緒に食べます。
学生:色々あるのですね!サラダにたまにいるやつ、くらいにしか考えていませんでしたよ。
ロマネスコもカリフラワーから
先生:ちなみにブロッコリーもカリフラワーも品種改良が進んでいて、さまざまな品種があるのも特徴です。
例えば、カリフラワーのロマネスコは、フラクタル模様とシャルトルーズカラーの美しさで知られるイタリアの品種です。カリフラワーは、紫、オレンジ、緑など、それぞれ個性的な品種がありますね。
学生:ロマネスコはスーパーで初めて実物を見た時びっくりしました。集合を見るのが苦手な人にはきつい野菜ですよ。。あれってカリフラワーなのですね。
先生:見た目はもうほとんど別物ですよね。ツイッターでたまに流れてくる拡大しても拡大しても同じ場所が映るGIF動画のようです。
学生:フラクタルってやつですね。
先生:数学用語ですが正にその通りです。