世界の乳牛4種 ホルスタインだけじゃない

世界の乳牛4種 ホルスタインだけじゃない素材

今回は世界のメジャーな乳牛4種をわかりやすく紹介したい。

ホルスタイン牛

まずはホルスタイン

黒と白の斑点が特徴的なホルスタインは、大型で乳量が多いことで知られています。脂肪分が少ないけれど大量の牛乳を生産する牛です。

牛は豚と並んで称されることが多いですが、牧場や一部の動物園などでホルスタイン牛を間近で見てみてください。圧倒的に、でかい、サイズ感を感じられるかと思います。

この品種は名前からドイツを連想するかもしれないがオランダが原産です。19世紀になり米国に持ち込まれ、現在では世界で最も一般的な酪農品種となっている。

理由としては放牧環境でも、厩舎環境でもうまく育つことができ、農家が自分の運営に最適な管理方法を選択できる柔軟性がある点。また、ホルスタインは高地から低地までのさまざまな地理的条件でも飼育可能なことがあげられます。

さらに、ホルスタインの遺伝的な視点での優位性もその普及に寄与しています。人工授精技術を通じて優れた遺伝的特性を持つ牛を広範囲にわたって利用することが可能になっていて、乳生産や病気への耐性などの遺伝的特性が向上しているのです。

さて、ホルスタインの牛乳は何に適しているのか。これについてはとにかく乳量が多いので、スキムミルク、モッツァレラチーズやカッテージチーズなどのチーズ、ホエイプロテイン製品などあらゆるものとも言えるが、特に脂肪分を多く必要としない乳製品全般を作るのに適しています。

他の乳牛と比較するとどうしてもバター脂肪含量が低いわけで、チーズやバターなどの生産には下で述べるジャージー牛の方がより適しているということです。

ジャージー牛

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ジャージー種は小型の品種で、通常ブラウンの色をしており、牛乳の脂肪率が高いことで有名です。また、適応力が高く暑さに強いことでも知られています。

イギリス海峡に浮かぶ小さな島、ジャージー島が原産です。

その後、世界中に広まり、ホルスタインに次いで2番目に多い酪農品種となっています。

適した用途としては、クリーミーなミルクなので、高品質のバター、クリーム、チーズ、特にカマンベールやブリーのようなソフトでクリーミーなチーズの製造に最適です。

また、アイスクリームやカスタードのような濃厚なデザートにも最適です。ホルスタインとはその点で真逆の使用と考えてもいいでしょう。

こちらの地図を見てもらえればわかる通り、位置はかなりフランス寄りの島です。

ガーンジー牛

ガーンジー種は、一般的に赤と白の2色で、乳脂肪分とタンパク質を多く含むことで知られている。

また、β-カロテンを多く含むため、独特の黄金色のミルクを生産します。

こちらもイギリス海峡に浮かぶガーンジー島が原産地です。ホルスタインはもちろん、ジャージーに比べても数は少ないが、現在では世界中で飼育されています。

ガーンジー牛乳は、その栄養価の高さとおいしさから珍重されている。バターやクリームを作るのに適しており、その豊かでコクのある味わいはクリーミーなスープやソース、カスタードベースのデザートで輝きを放ちます。

ブラウンスイス牛

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性格的なことをまず言うとブラウンスイス牛はおとなしい。色は灰褐色、ミルクの量と質のバランスが良く、やはりこちらもタンパク質と脂肪の比率が高いことで知られている。

スイスの特にアルプス地方が原産で、現存する最も古い酪農品種の一つです。見た目からも品種改良されず、なんとなく昔のまま野生のような感じがするのは自分だけだろうか。(自分だけかもしれない)

彼らの牛乳は特にチーズ作りに最適です。具体的に言うとエメンタールやグリュイエールといった品種に適している。

もちろんミルクベースの飲み物やカスタードなど、チーズ以外でも濃厚でクリーミーな用途であれば合う品種です。

ざっくりまとめ

以上を簡潔にまとめるならば、最もメジャーなホルスタイン。高脂肪のジャージー。この二つがメジャーな二つで普通の牛乳と飲み口がリッチな牛乳。

そしてガーンジーとブラウンスイスは少し似ている感じで両方栄養価が高い。ブラウンスイスは特にチーズ!といった感じで覚えるとよいと個人的には思っています。

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