【世界の有名シェフ10人】フュージョン料理が全盛?
レネ・レツェピ
デンマーク出身のシェフ、レネ・レツェピはコペンハーゲンの伝説的レストラン「Noma」の共同経営者。
レツェピは自然の食材を活かした新しい北欧料理の改革と洗練で知られている。彼のアプローチは天然、野生の食材の調達、地元産の旬の食材の使用に重点を置いている。その影響は新北欧料理ムーブメント(ニューノルマディック料理)の推進そのものといえるかもしれない。
彼のレストランNomaは世界的に評価されており、何度も「世界のベストレストラン」に選ばれています。彼は食材の持つ自然な味を引き出すことに重点を置き、独自の調理法や提供法、プレゼンテーションを用いています。
資料としてレツェピはNomaの料理哲学を反映した著書『Noma: Time and Place in Nordic Cuisine』を出版しています。彼は料理の背景にあるストーリーや文化を大切に思っています。
また料理界においての持続可能性も大切にしています。
グラント・アチャッツ
分子ガストロノミーへの貢献で知られるアメリカのシェフでシカゴのアリネアのオーナーシェフ。ミシュランで3つ星を獲得したアリネアは多感覚的な食事へのアプローチで有名といえるだろう。
アチャッツの料理スタイルは科学と芸術の要素を取り入れ、視覚も含めてユニークな食体験を提供している。キャリアの終わりを危ぶまれた舌癌を克服したというエピソードも有名なところだ。
彼は同じくシカゴに、アルティメットフードファクトリーというレストランも作った。
デビッド・チャン
アメリカのレストラン経営者、作家、テレビタレントであるデビッド・チャン。その名前は中国系のようにも聞こえるし彼のレストラングループのモモフクは日本語です。
韓国系アメリカ人の彼は日本で修行し日本のラーメンと中国の豚角煮饅頭で成功を収め有名になった、アメリカらしい多様性のある人物だ。アメリカでモダン・アジア料理を広めたことでも知られる。
モモフクは名前こそ日本系であるが、彼の料理は中国料理や韓国料理のミックスでそれをアメリカナイズした、多様性のある料理の形といえるかもしれません。
ミシュランで複数の星を獲得しているほか、Netflixの “Ugly Delicious “シリーズをはじめとするメディアでも活躍している。日本の飲食店食べ歩き番組として既に目にした人もいるかもしれません。
ホセ・アンドレス
スペイン系アメリカ人のシェフ、ホセ・アンドレスはその前衛的で脱構築主義的な料理スタイルで名高い。アメリカでタパス(小皿料理)を普及させる上で極めて重要な役割を果たした。現代スペイン料理の騎手ともいえる。
アンドレスは数多くのレストランを経営し、ミシュランの星を複数獲得している。範囲としてはスペイン料理に限らず、アジア料理やメキシコ料理なども扱う。また、自然災害時などに食事を提供する非営利団体「ワールド・セントラル・キッチン」での人道的活動も高く評価されている。
ドミニク・クレン
サンフランシスコを拠点とするフランス人シェフ、ドミニク・クランは自身のレストラン「アトリエ・クラン」で、アメリカで初めてミシュランの3ツ星を獲得した女性シェフとして歴史に名を刻んだ人物だ。
彼女の料理スタイルは詩的で芸術的なアプローチで知られ料理で物語を語るともいわれる。また、料理業界における持続可能性と男女平等の提唱者でもある。カリフォルニアの豊富な食材を使って繊細な料理を作ることを得意とする。
リック・ベイレス
リック・ベイレスは、アメリカのレストラン経営者であり、メキシコ料理の専門家として知られています。
シカゴにあるジェームズ・ビアード賞受賞レストラン「Frontera Grill」や「Topolobampo」といったレストランのオーナーであり、メキシコ料理の普及に努めています。
彼の著書『Mexico: One Plate at a Time』は、アメリカでのメキシコ料理の魅力を伝えるための重要なリソースだったともいえます。また同時に、シカゴの食文化においても重要な役割を果たしており、地元の食材を使用した料理を提供することで地域の農業や食材の持続可能性を支援しています。
彼のレストランはメキシコ料理の伝統を尊重しつつ、現代的なアプローチを取り入れた料理を提供しているといえるでしょう。
チャーリー・トロッター
アメリカ人シェフのチャーリー・トロッターはシカゴの有名レストラン「チャーリー・トロッターズ」で知られ、アメリカでも最高級のレストランのひとつとされていた。
実は大学で政治学を学んだエリート出身の彼は、卒業後にシカゴ、西海岸、フロリダ、ヨーロッパとアメリカ全土と世界で料理を学び、シカゴに彼のレストランをオープンさせて大成功を収めた。
フランス料理と日本料理を組み合わせた料理や、ファーム・トゥ・テーブル(農場から食卓へ)とオーガニックフード運動のパイオニアとしても有名な人物であった。
また、チャーリー・トロッター料理教育基金(Charlie Trotter Culinary Education Foundation)を通じて料理学生に奨学金を提供するなど、慈善活動でも知られた。しかしなんと2013年に54歳という若い年齢で亡くなってしまわれた。
エメリル・ラガス
ポルトガル系アメリカ人のシェフ、エメリル・ラガスはクレオール料理とケイジャン料理をアメリカに広めたことで知られる。彼自身ルイジアナ出身である。
「エメリル・ライブ」や「エッセンス・オブ・エメリル」などの人気料理番組の司会を務め、そのエネルギッシュな人柄と料理スタイルを多くの視聴者に知らしめた。決め台詞?の「Bam!」も有名である。ラガスは数々の成功したレストランを経営し、料理本も出しているし調理器具なども販売している。
ノブ・マツヒサ
日本人シェフでレストラン経営者のノブ・マツヒサは伝統的な日本料理にペルーの食材をブレンドしたフュージョン料理で有名な料理人です。
彼のレストランチェーン「ノブ」は世界中に店舗を持ち、寿司と日本料理への革新的なアプローチで知られている。松久は現代日本料理への貢献により、数々の料理賞を受賞しています。
特に彼の得意とする料理である銀だらの西京焼きや、ロックシュリンプの天ぷら、ハマチのお造りは、90年代の高級料理界で広く認知されました。
優秀な経営者でもある彼は1987年にロサンゼルスに「Matsuhisa」をオープン。そしてその後、世界中に41のNobuレストランと10のNobuホテルを展開しました。
彼のレストランは、セレブリティや食通に愛され、特にロバート・デ・ニーロとのコラボレーションによって、Nobuブランドは国際的に有名になったといえるかもしれません。
ペルー料理の影響を受けた日本料理のスタイルを確立し、特に日系料理(ニッケイ料理)を広めたことで知られています。
ゴードン・ラムゼイ
ゴードン・ラムゼイはスコットランド出身のシェフであり、レストラン経営者、テレビプレゼンター、作家としても知られています。
彼は、数々のミシュラン星を獲得したレストランを経営しており、特に「Gordon Ramsay」レストランは、彼の名を冠したロンドンの高級レストランです。
ラムゼイは料理だけでなく、レストラン経営やテレビ番組制作においても成功を収めています。
世界的に有名なラムゼイのの料理のリアリティ番組「Hell’s Kitchen」や「Master Chef」では、料理人たちに対する派手で厳しい指導が視聴者に大受けしているようです。
このように彼のキャラクターが際立ちすぎているため、番組を見たことがある方でももしかしたら知らない人もいるかもしれませんが、彼自身の料理スタイルはクラシカルなフランス料理を基盤にしつつ、イギリスの伝統料理を取り入れたものです。
書籍についてもラムゼイは20冊以上の料理本を執筆し、料理界における影響力を持つ存在です
以上、現在世界で一番有名な料理人といえるかもしれないのがこのマスターシェフことゴードン・ラムゼイでした。
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