ヌタウナギの概要
ヌタウナギは他の魚と比較して栄養豊富かつ高カロリーな、まさにうなぎのような食材として評価されています。そして韓国の料理文化においても特異な位置を占めている魚です。最近じわじわ人気が出ているようですが、自分は友人に誘われていった都内の韓国料理店が、なぜかたまたまヌタウナギ押しの店だったためwだいぶ前から知っていました。
ちなみにその友人は韓国料理が結構好きな友達なのですが、当時はその店のメニューを見て、なんだこれ、なんだこれ、こっちのページにも、と自分と同様に動揺していました笑
ヌタウナギ自体の生態についていうと、淡水と海水の両方に生息し特に北半球の河川や湖で見られます。彼らは古代から存在する顎のない魚です。高校の生物の資料集などをよく見ると実はのっていたりします。ちょっと怖いことを言うと、顎のない独特な形状の吸盤のような口を使って他の魚に寄生し、血液を吸う魚としても知られています。
外見はやはり長い円筒形の体と口の周りに並ぶ鋭い歯が特徴です。他の魚に寄生する際にその鋭い歯が役立つわけです。
とにかく料理してしまえば関係ない、なんだか美味そうな下の動画を見てみよう。
ヌタウナギは成魚は海で生活し、繁殖のために淡水に戻ります。この独特な生態は、彼らの生存戦略の一部で繁殖期には淡水に戻ることで、より安全な環境で卵を産むことができるわけです。
実は韓国だけでなく中世ヨーロッパでは、ヌタウナギは高級食材として珍重され特に王族の間で人気があった魚でもあります。
韓国におけるヌタウナギ料理
韓国におけるヌタウナギ料理は、主に焼き物や煮物として親しまれています。特に、ヌタウナギは滋養強壮に良い食材として重宝されています。また、エネルギーを補給するための重要な料理の一つであり、特に夏の暑い時期に人気があります。もはやほとんど立ち位置は日本でのウナギと変わらない感じですね。
焼き物としてのヌタウナギは日本のウナギと同じように炭火でじっくりと焼かれることで、香ばしい香りとジューシーな食感が引き出されます。この調理法は、ウナギの脂肪分を適度に落とし、食材本来の旨味を際立たせるため、特に人気があります。多くの韓国料理店では1人1匹の注文が基本となっており、食べる楽しみを増しています。
煮物として調理されたヌタウナギは、醤油や砂糖でじっくりと煮込まれ、甘辛い味わいが特徴です。この料理は、ウナギの旨味が調味料と絶妙に絡み合い、深い味わいを生み出します。特に、家庭料理として親しまれており、家族や友人との食事の際に提供されることが多いです。
ヌタウナギを使ったいわばヌタウナギスープも滋養強壮に良いとされ、特に体力を回復したいときに重宝されているようです。このスープは、ウナギの栄養素が溶け出して体に優しい滋味深い味わいを提供します。また韓国では、寒い季節に体を温めるための料理としても人気があります。
韓国の特定の地域では、ヌタウナギを使った特産料理が存在し、その地域の食文化を象徴しています。例えば、全羅北道といった地域では特に新鮮なヌタウナギを使用した料理が多く、地元の人々に愛されているようです。
美容とヌタウナギ?
ヌタウナギは特にビタミンAの含有量が牛肉の300倍以上であり、これは視力や免疫機能の向上に寄与します。また、ビタミンB群やCも豊富に含まれており、これらはエネルギー代謝や抗酸化作用に重要な役割を果たします。
そしてヌタウナギは、肌の修復や美肌効果に優れた食材としても知られているようです。特にビタミンAは皮膚の健康を保つために不可欠であり、老化防止にも寄与します。これによりヌタウナギは美容食としても人気が高いようで特に女性に好まれているらしいです。
また魚なのでこの辺りは当然といえば当然なのですが、EPAやDHAといったオメガ-3脂肪酸がヌタウナギも豊富に含まれています。これらは強力な抗酸化作用を持っている脂肪酸です。つまり老化につながる体内の酸化ストレスを軽減する作用が見込まれるわけです。