日本の米価格が上昇する中代替として注目を集める台湾米。日本の米と見た目や食感が似ていながらもリーズナブルな価格で今や多くの家庭の食卓に取り入れられています。
独自の品種改良によって生まれた多彩な味わいと日本の炊飯器でも簡単に調理できる手軽さが魅力です。この記事では台湾米の特徴や価格、美味しい炊き方から日本での評判まで台湾米の全てをご紹介します。
台湾米の特徴と品種
台湾米には様々な品種がありそれぞれ特徴的な味わいを持っています。日本の米と似た品種から独自に改良された品種まで、その多様性は台湾米の大きな魅力の一つです。
ジャポニカ種とインディカ種の違い
台湾で栽培されている米は主にジャポニカ種とインディカ種の2種類に分けられます。ジャポニカ種は日本でもお馴染みの短粒種で粘り気が強く、モチモチとした食感が特徴です。炊き上がりの見た目も日本米に近く白くツヤがあります。
一方インディカ種は長粒種でパサパサとした食感があり粘り気が少ないのが特徴です。このタイプの米はチャーハンや炒め物など油を絡める料理に適しています。粒同士がくっつきにくいため一粒一粒が独立して調理できるのが利点です。
台湾では気候や地形によって栽培される品種が異なり南部では両方の種類が栽培されていますが北部ではジャポニカ種が主流となっています。これは台湾北部の気候がジャポニカ種の栽培に適しているためです。
主要な台湾米品種
台湾では品種改良が進んでおり現在では何種類もの優れた米が栽培されています。中でも人気の高い品種をいくつか紹介しましょう。

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台中65号:台湾の気候環境に最適化された品種でインディカとジャポニカの交配から生まれました。適度な粘り気と歯ごたえがあり炊き上がりの香りが良いのが特徴です。チャーハンから和食まで幅広い料理に合います。
台南11号:収量が多く品質も高いため台湾の市場でも高く評価されている品種です。甘みがあり冷めても美味しいという特性からお弁当用としても人気があります。
高雄145号:南部で多く栽培されている品種で粘り気が控えめでさっぱりとした味わいが特徴です。チャーハンや炒め物など中華料理との相性が抜群です。
池上米:台湾東部の池上地域で栽培される高級米です。昼夜の温度差が大きい環境で育つため甘みと香りが強く、きめ細かな食感が特徴です。日本のコシヒカリに近い味わいとして知られています。
台湾では地域ブランド米の開発にも力を入れており花東縦谷や宜蘭県などでも特色ある米が生産されています。これらの地域ブランド米はその土地特有の風土を活かした独特の風味を持っており地元の人々に愛されています。
台湾米の栄養価と特有の風味
台湾米はその独自の品種改良により栄養価も高いことが特徴です。特に一部の品種では日本米よりも食物繊維やミネラルが豊富に含まれているものもあります。例えば台湾の有色米(赤米や黒米)はアントシアニンなどの抗酸化物質を多く含んでおり健康志向の消費者から支持を集めています。
風味の面では台湾米の中には独特の香りを持つ品種もあります。例えばタロイモに似た甘い香りを持つ品種やジャスミンのような花の香りがする品種もあります。これらの特有の香りは台湾米ならではの魅力となっています。
また台湾米の多くは日本米に比べてやや硬めの食感があって、これが料理との相性を広げているといえるでしょう。例えばスープを吸いやすいため雑炊や粥などの水分の多い料理でも粒感を保ちやすいという特徴があります。
台湾米の値段と入手方法
近年日本の米価格が上昇する中、台湾米はその価格の手頃さで注目を集めています。特に2024年に入ってからはその競争力がさらに高まっています。
日本国内での値段比較
台湾米は日本の国産米と比較してかなり安い価格で販売されていることが多いです。日本米は2024年以前から世界的に見ても非常に高価な米であり、例えば日本国内のみで米が高騰した2024年も大手スーパーの西友では5kgで2800円ほどという価格で提供されたようです。
一方同じ量の国産米、特にコシヒカリや北海道産の米は品質や産地によって価格が異なりますが24年以後の日本では3500円から5000円以上もすることが多いです。この価格差は特に家計を考える消費者にとって大きな魅力となっているようです。
また輸入米の中でも台湾米は比較的日本米に似ている品種のためコストパフォーマンスが良いと評価されています。安いからといって質が悪いわけではなく日本人の味覚にも合う米として認知されつつあります。
そもそも日本の米自体が歴史的には中国南部辺りから来ていることを考えると、世界的に見ればこれは論理が逆といわれてしまうかもしれませんね。

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最近輸入米も高い?吊り上げ?
こうした意見もネット上では目にしますが基本的には外国のせいではありません。
実際台湾米価格は以前より上がってもいるでしょう。しかし台湾国内や世界的な米の価格のせいではありません(2024年などは世界的に豊作の年だったので値段が下がっている国があるほどです)。
基本的に米の貿易はミニマムアクセスで日本側が海外米は一定以上しか入れないようにしているため、国内での米価格に比例し小売店側の市場価格でどうしても上がってしまうわけです。これも小売店側は市場原理で値段が決まるので小売店が悪いとはいえないでしょう。
また、ミニマムアクセス枠を超えた米には、そもそも海外の米がいくら安かろうが強制的に1500円以上の価格が関税でかかります。消費者に届く前に日本側の政策が間に入り上乗せされてしまうシステムです。
何も台湾やアメリカといった外国側がこの機に乗じて値段を上げようなどというわけではないのでそこは安心してください。
日本の周りは米生産国だらけ
基本的に国土が狭いため米の日本の生産量は世界的には10位にも入りません。
かつ、世界史の教科書などでもおなじみの「緑の革命」以後、米を消費するアジアの国では生産量も消費量も莫大かつ足りていて、どこでも売れているし足りている、安くてたくさん食べられる状況が安定して続いています。
ちなみに緑の革命とは1960年代以降に進められた農業生産性向上の取り組みで、アジア諸国の米の生産量を大幅に増加させました。アジアの各国の一人あたりの米消費量のデータなどでもこうしたことは明らかです。おそらく多くの日本人が思っている以上に、アジアの周りの国はずっとワシワシと毎日安価に大量の米を食べています。
ということで以前の日本の米の値段の5キロ2000円以上が平均という状況でさえ、諸外国からすれば米にここまでお金を払って消費してくれる国は日本以外にはありません。
しかし関税そして輸送費を入れると輸出してくれている国側や間に入っている相手国、日本国側の輸入業者や商社は全然溜め込んだり値段を吊り上げたりということはしていません。
備蓄米のような古い穀物やブレンド米が下手をすれば3500円という海外で言えば高級ブランド米を遥かに超えるような値段で売れる現状の日本の市場であるのに、むしろかなり良心的価格で売っているといえるでしょう。
要するにということでまとめると、輸入米の値段が上がるのはほとんどが単純な日本側の国内事情なので、輸出する側が不当に釣り上げられている、こうしたことはそうそう考えられないということです。
スーパーでの販売状況
日本のスーパーマーケットでは台湾米の販売が増加傾向にあります。特に大手スーパーチェーンでは輸入米コーナーに台湾米が常設されるようになってきました。
消費者の関心も高まっており台湾米が入荷されるとすぐに売り切れてしまう店舗も少なくありません。特に米の価格が高騰した2023年後半から2024年にかけては代替品として台湾米を選ぶ消費者が増えています。
販売されている台湾米のパッケージには日本語で調理法が記載されていることが多く初めて購入する消費者でも安心して調理できるよう工夫されています。また一部のスーパーでは試食販売を行うことで台湾米の美味しさを直接消費者に伝える取り組みも行われています。
オンラインでの購入方法
実店舗だけでなくオンラインショップでも台湾米を購入することができます。大手通販サイトやスーパーのオンラインストア、専門の米販売サイトなど様々なルートで入手可能です。
オンラインでの購入のメリットは品種や産地を選びやすいことです。店頭では取り扱いが限られていることも多いですがオンラインではより多くの選択肢から自分の好みに合った台湾米を見つけることができます。
特に池上米などの高級台湾米はオンラインの方が入手しやすい傾向にあります。また定期購入サービスを利用すれば常に新鮮な台湾米を手に入れることができるのも魅力です。
台湾米の美味しい炊き方

台湾米を最大限に美味しく食べるためには適切な炊き方が重要です。日本米とは水分量や炊飯時間に若干の違いがあるためそれを理解して調整することで台湾米本来の美味しさを引き出すことができます。
基本の炊飯方法
台湾米を美味しく炊くためには「炊き干し法」が一般的に使用されます。この方法は日本の炊飯器でも行えるもので水の量を適切に調整することがポイントです。
基本的な炊き方は以下の通りです。
洗米: 台湾米は日本米と同様に洗います。ただし過度に研ぐと米の表面が傷つくため2〜3回軽く洗う程度で十分です。
浸水: 30分程度水に浸けます。これにより米が水分を十分に吸収しふっくらと炊き上がります。
水加減: 一般的な目安として米2合に対して約450〜480mlの水を加えます。台湾米は日本米よりもやや多めの水が必要なことが多いです。
炊飯: 通常の炊飯器の白米モードで炊きます。
蒸らし: 炊き上がったら10分程度蒸らすと米の芯までしっかりと火が通りムラなく美味しく仕上がります。
台湾米の種類によって最適な水加減は異なりますのでパッケージに記載されている推奨量を参考にするか何度か試して自分好みの水加減を見つけることをおすすめします。
種類別の最適な炊き方
台湾米の品種によって最適な炊き方は異なります。主な種類別の炊き方を紹介します。
ジャポニカ種(短粒種)の場合: 日本米に近い特性を持つため基本的な炊き方で美味しく炊けます。ただしやや硬めに炊き上がる傾向があるため水を少し多めに入れると良いでしょう。米2合に対して水は500ml程度が目安です。
インディカ種(長粒種)の場合: 粘り気が少なくパラッとした食感が特徴です。炊く前に30〜60分ほど浸水させると芯まで水分が行き渡ります。水加減は米2合に対して550ml程度とかなり多めにするのがコツです。
高級品種(池上米など)の場合: 風味や甘みを最大限に引き出すために少し少なめの水で炊くことをおすすめします。米2合に対して430ml程度の水でやや硬めに炊き上げることで粒感と甘みを楽しむことができます。
アレンジレシピとコツ
台湾米の特性を活かした様々なアレンジレシピもあります。台湾ならではの調理法を取り入れることで新しい美味しさを発見できるでしょう。
台湾風炊き込みご飯: 台湾では「油飯」と呼ばれる炊き込みご飯が人気です。台湾米に干しエビ、干ししいたけ、豚肉を加え醤油や五香粉(ウーシャンフェン:中華の五種のスパイスを混ぜたもの)で味付けします。台湾米の粒感がしっかりしているため具材の旨味を吸いながらもベチャっとならずに仕上がります。
雑穀ブレンド: 台湾米はもち麦や雑穀とブレンドしても美味しく食べられます。台湾米2合に対して雑穀1/4カップを加え水を通常より50ml程度多めに入れて炊くと栄養価が高くヘルシーな一品になります。
台湾風おかゆ: 台湾米はおかゆにしても美味しいです。米1合に対して水を6〜7倍入れ弱火でじっくり煮込みます。途中で干し貝柱や生姜を加えると本格的な台湾風おかゆ「皮蛋瘦肉粥」の完成です。台湾米は煮崩れにくいため長時間煮込んでもしっかりとした食感が残ります。
炊飯のコツ。
台湾米は日本米より水分が少なめのため水加減は通常より多めにするのが基本です。
浸水時間をしっかり取ることでムラなく炊き上がります。
IHコンロやフライパンでも炊くことができます。この場合米と同量の水から始め沸騰したら弱火にして15分、その後火を止めて10分蒸らすと良いでしょう。
台湾では米を炊く際にダシやスープを加えることもあります。チキンスープや昆布だしを水の代わりに使うと風味豊かな炊き上がりになります。
日本での台湾米の評判と活用法
台湾米は日本市場でどのように受け入れられているのでしょうか。消費者の評価や活用法についてみていきましょう。
消費者からの評価
日本での台湾米の評判は概ね良好です。特に注目されているのはそのコストパフォーマンスの高さです。国産米が高騰する中手頃な価格で質の良い米として台湾米を選ぶ消費者が増えています。
味や食感に関しては日本米と似ているという評価が多いです。また冷めても美味しいという点も評価されておりお弁当用として活用する家庭も増えているようです。
SNSやレビューサイトでは「思ったよりも美味しい」「これなら国産米から切り替えても問題ない」という肯定的な意見が目立ちます。特に食費の節約を考える家庭や学生からの支持が高まっています。
日本の料理との相性
台湾米は和食との相性も良好です。特に以下のような料理と組み合わせると美味しく食べられます。
おにぎり: 台湾米はやや粘り気が少ないためおにぎりを作る際は少し強めに握ると形が崩れにくくなります。塩味をしっかりつけることで台湾米の味わいが引き立ちます。また梅干しや鮭、昆布など味の濃い具材と合わせると相性が良いです。
カレーライス: 台湾米のパラッとした食感はルーをよく絡め取るためカレーライスとの相性が抜群です。カレーの具材の旨味を米が吸いつつもべちゃっとならずに楽しむことができます。
丼もの: 牛丼や親子丼などの丼ものも台湾米で美味しく作れます。タレや汁気を適度に吸収しながらも最後まで食感が残るのが特徴です。
寿司: 寿司飯としては日本米よりもやや粘り気が少ないため酢飯を作る際は少し多めの合わせ酢を加えると良いでしょう。巻き寿司やちらし寿司であれば問題なく美味しく作れます。
台湾米を活用した食生活のヒント
台湾米をうまく生活に取り入れるためのヒントをいくつか紹介します。
ブレンド炊き: 初めて台湾米を試す方には日本米と台湾米をブレンドして炊くことをおすすめします。例えば2:1や1:1の割合で混ぜることで徐々に台湾米の食感に慣れていくことができます。
保存方法: 台湾米も日本米と同様に密閉容器に入れて冷暗所で保存するのが基本です。ただし台湾米は水分含有量が日本米よりやや少ないため湿度の高い日本の環境では比較的長持ちする傾向があります。
炊き分け: 用途によって台湾米と日本米を使い分けるのも良い方法です。例えばチャーハンや炒め物には台湾米、お茶漬けや白米として食べる時は日本米というように料理に合わせて選ぶと両方の良さを活かせます。
冷凍保存: 台湾米は冷凍保存にも向いています。炊きたてのご飯をラップで小分けにして冷凍しておけば電子レンジで温めるだけで手軽に食べられます。解凍後も食感が残りやすいのが特徴です。
台湾米と日本米の主な違いは何ですか
台湾米(特にジャポニカ種)は日本米と見た目や基本的な特性は似ていますが、一般的にはやや硬めでパラッとした食感があると感じる方もいるようです。
粘り気は日本米より少なめで、冷めても美味しいという特徴があります。
台湾米は日本の炊飯器でそのまま炊けますか
はい、基本的には日本の炊飯器でそのまま炊くことができます。
ただし台湾米は日本米よりも水を吸収する量が少ないため水の量を少し多めにするのがコツです。一般的には米2合に対して通常より50ml程度多い水で炊くと良いでしょう。
台湾米の保存期間はどれくらいですか
適切に保存すれば台湾米は購入後6ヶ月から1年程度は美味しく食べられます。密閉容器に入れて冷暗所で保存するのが基本です。台湾米は水分量が日本米よりやや少ないため湿気による劣化が少なく比較的長持ちする傾向があります。
台湾米で作るおにぎりのコツはありますか
台湾米でおにぎりを作る際はやや強めに握ると形が崩れにくくなります。また塩味をしっかりつけることで台湾米の味わいが引き立ちます。海苔で包む際はすぐに食べる前に包むと海苔の食感を楽しめます。具材は味の濃いものが相性良く梅干しや鮭、昆布などがおすすめです。
まとめ
台湾米は価格面での魅力だけでなくその品質や多様性においても注目に値する食材です。日本米と似た特性を持ちながらも独自の風味や食感を楽しむことができます。適切な炊き方を知れば日常の食事からアレンジ料理まで幅広く活用できるでしょう。
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日本の米価格が上昇する中代替品として台湾米を選ぶ消費者が増えています。しかし単なる代替品としてだけでなく台湾米ならではの特徴を活かした食生活を楽しむことが真の魅力を引き出すコツではないでしょうか。
価格を抑えつつも美味しいお米を食べたい方、新しい食材に挑戦したい方はぜひ一度台湾米を試してみてください。適切な炊き方と料理法を知れば台湾米の魅力を最大限に引き出し日々の食卓をより豊かにすることができるはずです。
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