アメリカの家庭料理として長年愛され続けているスロッピージョー。
甘辛いミートソースをバンズに挟んだこのハンバーガーは、スロッピーという名前の通りソースがこぼれやすいのが特徴です。
以下ではいわばB級グルメの代表格として親しまれ、学校給食から家庭の食卓まで幅広く愛されているスロッピージョーの魅力を詳しく紹介します。
スロッピージョーとは
スロッピージョーって何?
スロッピージョーはアメリカを代表する家庭料理の一つで、甘辛く味付けしたミートソースをハンバーガー用のバンズに挟んだサンドイッチです。
牛ひき肉、玉ねぎ、トマトソースを主体としたミートソースが特徴で、ケチャップやブラウンシュガーによる甘めの味付けが子供から大人まで広い世代に愛されています。
名前の由来はsloppy(だらしない、汚い)という言葉から来ていて、食べる時にソースがこぼれやすく、手や口の周りが汚れてしまうことからこの名前が付けられました。
スロッピージョーの特徴って?
ハンバーガーがパティ(肉の塊)を使うのに対し、スロッピージョーはひき肉をソース状に調理したものを使います。
ハンバーガーよりも家庭的でカジュアルな印象があり、アメリカではお母さんの手作り料理として親しまれています。
食べ方も異なり、ハンバーガーは比較的きれいに食べられますが、スロッピージョーは名前の通りソースがこぼれやすくナプキンが欠かせません。ぶっちゃけた話、これは大きめのモスバーガーを食べる時を想像すると近いでしょう。(悪い意味ではなく)
この汚れることを恐れずに食べるスタイルがアメリカのB級グルメらしい魅力といえるでしょう。
どんな場面で食べられている?
アメリカでは学校給食の定番メニューとして非常によく知られていて、多くのアメリカ人にとって懐かしい学校時代の味としても記憶に残っています。
ただし学校給食版は必ずしも美味しいとは評判ではなく、カフェテリアのスロッピージョーは最悪だったという思い出を持つ人も少なくないようです…
家庭では、忙しい平日の夕食や週末のランチによく作られます。材料が手に入りやすく短時間で調理できるため、働く親にとって重宝する料理という立ち位置でしょうか。
小規模なハンバーガー店であるバーガージョイントや、デニーズのようなタイプの飲食店であるダイナーでも定番メニューとして提供されることが多いですね。
スロッピージョーの歴史と起源
誕生の背景
スロッピージョーの誕生には諸説ありますが、最も有力とされているのは1930年代のアイオワ州スーシティ発祥説です。
地元の料理人が簡単に作れて栄養価の高い料理として考案したとされています。当時のアメリカは大恐慌の影響で安価で手軽に作れる料理が求められていた時代背景もあって、この料理は労働者や学生たちの間で瞬く間に人気を博しました。
もう一つの有名な説は、フロリダ州キーウェストのSloppy Joe’s Barが発祥地というものです。このバーのオーナーであるジョーが新鮮な食材を使ったスナックとして提供したのが始まりとされています。
バーの名前がそのまま料理名になったという説もあり、どちらが正しいかは今でも議論が続いています。
文学界との意外な関係

キーウェストのSloppy Joe’s Barには、アメリカを代表する作家、アーネスト・ヘミングウェイが頻繁に通っていました。
このような文化的背景もあって、スロッピージョーは家庭料理というだけじゃなくアメリカンカルチャーの象徴的存在のように認識されるようになった側面があります。文豪が愛した料理としてアメリカ国内観光客に人気のメニューになっているんです。
現代への浸透
戦後、アメリカの食文化が世界中に広まる中で、スロッピージョーも徐々に知られるようになりました。学校給食への導入が大きな転機となり、アメリカ全土で子供の頃の思い出の味として定着していきます。
1960年代以降は、インスタント食品の普及とともに缶詰のスロッピージョーソースが市販されるようになり、家庭での調理がより手軽になりました。
現在でもアメリカのスーパーマーケットには、様々なブランドのスロッピージョーミックスが並んでいます。
世界各地でのスロッピージョー
アメリカでの現在の位置づけ
現代のアメリカではスロッピージョーは完全に国民食として定着しています。
先述の通り学校給食では今でも定番メニューで、多くのアメリカ人にとって懐かしい味として愛され続けています。ただし学校給食版の評判は相変わらず賛否両論で、家で作ったスロッピージョーは美味しいけど、学校のは…という声もよく聞かれます。
スーパーマーケットでは、様々な種類のインスタントミックスや缶詰が販売されていて、忙しい家庭の救世主的存在になっています。地域によって味付けに違いがあり、南部では少し辛めに、中西部では甘めに作られることが多いようです。
バーガーチェーンやダイナーでも定番メニューとして提供され、ハンバーガーと同じくらい人気があります。最近では、オーガニック食材を使ったり、グルテンフリーのバンズを使ったりと、健康志向に合わせたアレンジも増えています。
ヨーロッパでの受け入れ
ヨーロッパでは、アメリカ文化の影響を受けて徐々にスロッピージョーが知られるようになりました。
ただし、普及度は国によって大きく異なります。イギリスやドイツなどの大都市では、アメリカンダイナーやテーマレストランでスロッピージョーを楽しむことができます。
ヨーロッパでは現地の食文化に合わせてアレンジされることが多く、トマトソースの味を調整したり、肉の種類を変えたりと、各国の好みに合わせたカスタマイズが行われています。イタリアではトマトの酸味を強くしたり、ドイツではスパイスを効かせたりといった具合です。
映画やテレビなどのポップカルチャーを通じてスロッピージョーが紹介されることも多く、アメリカの味として体験してみたいという人も増えています。
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基本的な作り方とレシピ
必要な材料
スロッピージョーの基本材料はとてもシンプルです。牛ひき肉(400g程度)、玉ねぎ(中1個)、ピーマン(1個、お好みで)、そしてハンバーガー用のバンズ(4個)が主要な材料になります。
調味料として、ケチャップ(大さじ4)、ウスターソース(大さじ2)、マスタード(小さじ1)、ブラウンシュガーまたは砂糖(大さじ1)、塩こしょう(適量)を用意しましょう。
お好みでチリパウダーやパプリカパウダーを加えると、より本格的な味になります。
基本の調理手順
まず、フライパンにオリーブオイルを入れて中火で熱し、牛ひき肉を入れて色が変わるまで炒めます。
肉から出た余分な脂は取り除いておきましょう。次に、みじん切りにした玉ねぎとピーマンを加えて、透明になるまで炒めます。
野菜に火が通ったら、ケチャップ、ウスターソース、マスタード、砂糖を加えて全体をよく混ぜ合わせます。この時点で味見をして、甘さや酸味を調整してください。弱火で5〜10分ほど煮込んで、調味料が肉によく絡むようにします。
最後に塩こしょうで味を整えて、温めたバンズに挟めば完成です。ソースがこぼれやすいので、ナプキンを多めに用意しておくことをおすすめします。
美味しく作るコツ
肉を炒める際はあまりかき混ぜすぎず、しっかりと焼き色をつけることが大切です。
玉ねぎは透明になるまで丁寧に炒めることで、自然な甘みが引き出されます。
調味料のバランスは家庭の好みに合わせて調整できますが、ケチャップの酸味とブラウンシュガーの甘みのバランスが重要です。少し甘めに仕上げると、子供にも喜ばれる味になります。
煮込み時間も重要で、短すぎると味が馴染まず、長すぎると水分が飛びすぎてパサパサになってしまいます。適度にソースが残る程度に調整しましょう。
アレンジレシピとバリエーション
野菜たっぷりヘルシー版
基本のレシピに、セロリ、ニンジン、マッシュルームなどを加えたヘルシーバージョンもおすすめです。野菜を細かく刻んで一緒に炒めることで、栄養価がアップし食感も楽しくなります。
牛ひき肉の一部を豆腐や大豆ミートに置き換えることで、カロリーを抑えながらもボリューム感を保つことができます。この場合は、調味料を少し濃いめにして、味をしっかりつけるのがポイントです。
スパイシーバージョン
辛いものが好きな方には、チリパウダー、カイエンペッパー、タバスコなどを加えたスパイシーバージョンがおすすめ。ハラペーニョを細かく刻んで加えても美味しいですね。
メキシカン風にアレンジする場合はクミンやオレガノを加えて、トッピングにチーズやアボカドを乗せても良いでしょう。
【コラム】Q&Aコーナー
スロッピージョーを作る時、肉の種類は牛ひき肉以外でも大丈夫ですか
はい、豚ひき肉や鶏ひき肉、さらには合いびき肉でも美味しく作れます。
豚ひき肉の場合は少し甘めに、鶏ひき肉の場合は調味料を濃いめにすると良いバランスになります。七面鳥のひき肉を使うとよりヘルシーに仕上がりますね。
作り置きはできますか。保存方法も教えてください
スロッピージョーのミートソースは作り置きに最適です。
冷蔵庫で3〜4日、冷凍庫では1ヶ月程度保存できます。冷凍する場合は、小分けにして冷凍用保存袋に入れておくと便利です。解凍後は少し水分を飛ばすように温め直してからお使いください。
子供が食べやすくするにはどうしたら良いでしょうか
子供向けには、砂糖を少し多めにして甘くしたりピーマンなどの苦手な野菜を細かく刻んで目立たなくしたりすると良いでしょう。
バンズを小さめのものにして一口サイズにカットしてあげるとこぼしにくくなります。チーズをトッピングするのも子供には人気ですよ。
スロッピージョーにまつわる豆知識
学校給食での評判
アメリカの学校給食でスロッピージョーが出ると、生徒たちの反応は真っ二つに分かれます。家庭で美味しいスロッピージョーを食べ慣れている子供たちにとって、大量調理される学校版はウッとなることも。カフェテリアのスロッピージョーは避けて通るという人も珍しくないようです。。
しかし、それでも多くのアメリカ人にとって学校時代の思い出の味として記憶に残っているのは確かです。大人になってからあの頃のスロッピージョーは美味しくなかったけど、なんだか懐かしいと語る人も多いようです。
便利な市販品の存在
アメリカのスーパーマーケットには、マンウィッチ(Manwich)という有名なスロッピージョーソースの缶詰が売られています。
これはA sandwich is a sandwich, but a Manwich is a meal(サンドイッチはサンドイッチだが、マンウィッチは食事だ)というキャッチフレーズで知られる商品です。
このような市販品を使えば、ひき肉を炒めて缶詰のソースを加えるだけで、あっという間にスロッピージョーが完成します。忙しい現代のアメリカの家庭では、こうした便利な商品が重宝されています。
食べ方のマナー
スロッピージョーには汚れることを恐れないという食べ方のマナーがあります。ソースがこぼれるのは当たり前で、手や口の周りが汚れるのも織り込み済みと心得ましょう。
そのため、スロッピージョーを食べる時は必ずナプキンを大量に用意し、服装も汚れても良いカジュアルなものにするのが暗黙のルールです。
上品に食べようとするとかえって不自然に見えてしまうかもしれない逸品といえるでしょう。
まとめ
スロッピージョーは、アメリカ生まれの愛され続ける家庭料理。
魅力は何といっても手軽さと美味しさ、そして家族みんなで楽しめるカジュアルさにあります。ソースがこぼれやすいという欠点さえもこの料理の個性として愛されているのが面白いところですね。
基本のレシピはとてもシンプルな反面で、アレンジの幅が広く各家庭の好みに合わせて様々な味を楽しむことができます。アメリカでは学校給食の定番で多くの人にとって懐かしい思い出の味でもあります。
日本でも徐々に知られるようになってきたスロッピージョー。
アメリカの食文化を体験したい方や、新しい家庭料理のレパートリーを増やしたい方は、ぜひ一度チャレンジしてはいかがでしょうか。
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